ブルーベリー 


Q1 ブルーベリーの実を沢山生らせるための水かげんは?

A. 一般的に蕾が付きやすい樹種ですが、2010年の夏の様に猛暑で水が切れてしまった時
  など蕾が付きません。蕾は付いていたけれど、実が付かないということもあります。

  地植え・鉢植えを問わず、ブルーベリーに実を付けるためには、花芽が動き出したら水を
  切らさないというのが絶対条件です。
    土の表面の湿り具合の最高の状態は、「お絞りを水がたれないくらいに軽く絞った状態」
  というのが理想です。
  水やりの回数は決められません。気温・湿度によって日に3回・4回ということもありえます。  
  鉢植えの場合、花から実への時期は、受け皿に水を溜めておいても根腐れはいたしません。

Q2 ブルーベリーの剪定はいつが良いですか?

  実を収穫した直後が一番良いと思われます。
  春、花芽が動き出して、十分な潅水と十分な肥料を与えた株であるならば、8月10日まで
  なら、いつ剪定してもOKです。
  十分な潅水と肥料で大きく育った株でも花芽分化した枝を切ってしまっては、翌春に花も咲
  かなければ実もならないのです。
  例えば、庭に植えて大きくなったブルベリーを、暮れに植木屋さんが手入れをして、花芽を
  全部剪定してしまった時などがそうです。

Q3 実がならない、他の要因は?

   他の原因として挙げられるのが、野鳥が花を食べてしまことです。蕾が膨らんで花になって
  いく段階で花の蜜を食べるのか、畑に青菜が無いせいでしょうか、鳥が食べまくります。
   当園の温室の中のブルーベリーも我が物顔で鳥が花を食べています。
  一般的に3月ですと温室内の温度が上がりすぎますので、通風をしていると鳥が相当数、室
  内を飛び廻りながら花を食べています。
   その他には、2010年の様に、花が咲く4月になって氷やミゾレが降った場合、花は全て飛
  んでしまいます。小田原では、雪害で梅の実が1ツもなっていないと言う話を聞きました。  
 

Q4 ブルーベリーを枯らす病害虫?

   一般的には、病害虫が少ない植物と言われておりますが、病気は少ないとしても、害虫が
  人間の目の届かないところでブルーベリーを食い荒らしております。
   まず第一は、ブルーベリーが枯れるまで一般の方が気のつかない害虫です。それは何かと
  いいますと、「カナブンの幼虫です」。
  針葉樹を除いたほとんどの樹木の地中の根の皮を食べつくしてしまいます。気がつた時には
  結構大きな株もポロッと抜けてしまいます。
  当園では、3寸ポット~尺寸まで全ての作物がおよそ30,000株ありますが、年間50鉢位
  は、カナブンの幼虫によって根の皮を全部食べられてしまっております。   
  殺虫剤はありますが、ブルーベリーは、人間が食べますので使うことができません。
   その他に枯らす様な害虫は「芯食い虫」でしょうか、根元から幹の中心部を食べ進みます。
  枯れるまでには至りませんが、葉巻虫などもおります。 

Q5 ブルーベリーの挿し木について?

A. 今から40年前は、挿し木の難しい木といわれていました。ところが、今現在では、品種を
    問わずミストの施設さえあれば、一年365日いつ挿してもつきます。
   挿し床は、カヌマ土がベストだと思われます。
   全国の農業試験場でデータを発表しておりますので、ご確認下さい。