Q1 ハナミズキの花が付かないのはなぜ?

A.    まず第1に、花の咲いたものを購入されましたか?
   今は、栄養繁殖(挿し木・接木)で苗を増やしますが、当初の頃は技術的なこともあって、実
   生(種を蒔いて増やした)苗がほとんどでありました。
   ですから、花つきについては不安定であり、巨木にならないと花芽が付かない物もあったと
   聞いております。
   
   第2の理由として考えられるのは、前年の梅雨期にうどん粉病になり葉が全部散ってしまっ
   たと言うことはありませんか。葉が薄いのでパラフィン層が薄く「ウドン粉病」が発生しやすい
   樹木です。添着剤を濃くした薬剤で頻繁に消毒(予防)をしないと病気を止められません。    
 

Q2 ハナミズキの剪定はいつが良いですか?

 A.  花が散った直後が一番良いと思われます。
    十分な潅水と肥料で大きく育った株でも花芽分化した枝を切ってしまっては、翌春に花が
   咲きません。
   例えば、庭に植えて大きくなったハナミズキを、暮れに植木屋さんが手入れをして、花芽を
   全部剪定してしまった時などがそうです。

Q3 ハナミズキを枯らす病害虫?

   一般的には、病害虫が少ない植物と言われておりますが、病気は少ないとしても、害虫が
  人間の目の届かないところでハナミズキを食い荒らしております。
   まず第一は、ハナミズキが枯れるまで一般の方が気のつかない害虫です。
  それは何かといいますと、「カナブンの幼虫です」。
  針葉樹を除いたほとんどの樹木の地中の根の皮を食べつくしてしまいます。気がつた時には
  結構大きな株もポロッと抜けてしまいます。
     その他に枯らす様な害虫は「芯食い虫」でしょうか、根元から幹の中心部を食べ進みます。
  枯れるまでには至りませんが、葉巻虫などもおります。 

Q4 ハナミズキを枯らす「カナブン」の駆除について?


A.  ブルーベリーと違って人の口に入るものではありませんので、浸透性の薬を使うことができ
   ます。どういうことかといいますと、カナブンの発生する前に6月の第1週位にハナミズキを
   植えてある地表に薬「細かい粒・粒剤」を散布します。
   薬が水分によって地中に入り、ハナミズキの根が吸収します。
   薬を吸収した根を「カナブンの幼虫」が食べれば駆除できるということです。
   接触型の薬ではありませんので、人間の病気と同様「予防しか防ぐ方法はありません。」
    
   注意:ハナミズキの隣にブルーベリー等果実の株がある場合には、十分注意して下さい。

Q5 ハナミズキの挿し木について?

A. 今から40年前は、挿し木の難しい木といわれていました。ところが、今現在では、品種を
    問わずミストを使えば、穂木さえ熟していればいつ挿してもつきます。
   挿し床は、カヌマ土がベストだと思われます。
   全国の農業試験場でデータを発表しておりますので、ご確認下さい。